コシヒカリの特徴
日本人の主食といえばもちろんお米ですが、その中でも1番の人気で、生産量も多いのがコシヒカリです。
コシヒカリは秋田県や宮城県から九州にまで生産地が及び、日本全国のお米の収穫量の30%以上がコシヒカリだということです。
この人気のコシヒカリですが、その理由はおいしいお米の判断基準となる、おいしいお米の要素のバランスが非常にいいからといわれています。おいしいお米のバランス項目というのは、一般的にアミロース、アミノペクチン、たんぱく質という3つの項目なのです。
でんぷんの主成分となるのがアミロースとアミノペクチンで、実はこのアミロースとアミノペクチンは反比例の関係で、アミロースの比率が高いお米は粘りが少なく、逆にアミノペクチンの比率が高いお米は粘りが強くなるとされています。このバランスのいいのがコシヒカリというわけです。
もともとコシヒカリは「越光」と書き、現在の福井県、石川県、富山県、新潟県、山形県の一部が越国と呼ばれた地域で、そこから命名されたものです。
コシヒカリの誕生は1944年の新潟県農事試験場の農林22号と農林1合の交配が起源でだといわれていますから、以外に新しいものなのですが、その後、福井農事改良実験所で研究が行われて、1956年に農林100号という番号がつきました。この水稲農林100号がコシヒカリとなっています。